この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
堕散る(おちる)
第20章 step20十四段目…秋
「まず半分だったよね?」
「あっ…そっちじゃなく」
ハルトが輪切りにする方向に半分にしそうなので直す。
「そういうことかぁ。トマトたちの中身が違ったの」
「何がですか?」
「いやこっちの話。
そうだルリはチーズ三姉妹を沢山裸にしといてよ。」
どうもキューブチーズの皮剥きが面倒らしい。
「俺がやると乳首が取れちゃうからさ」
たぶん角のことかな…
「なんだよコイツ滲みるぞ」
「あっ…眼を擦っちゃだめ…」
「見るなよ…
泣いてないからな…」
そう言って涙を溢しながら玉ねぎと格闘している。
いつだか、夢を見て泣いていたことを思い出した。
「ルリにも、お子様シャンパン用意したからな。
今日は酒を楽しむんだ。」
「お子様って…ノンアルとか言ってくださいよ。」
「おっ…偉そうに知ってるのか?」
「ボックスとか行きますし、ハルトも使ってるじゃないですか…」
「ルリ、カラオケやるの?」
「友達に連れていかれるだけで好きじゃないです。
ハルトは?」
「嫌い、歌知らない。
君が代だけは習った。」
「ふふ」
「あっ…そっちじゃなく」
ハルトが輪切りにする方向に半分にしそうなので直す。
「そういうことかぁ。トマトたちの中身が違ったの」
「何がですか?」
「いやこっちの話。
そうだルリはチーズ三姉妹を沢山裸にしといてよ。」
どうもキューブチーズの皮剥きが面倒らしい。
「俺がやると乳首が取れちゃうからさ」
たぶん角のことかな…
「なんだよコイツ滲みるぞ」
「あっ…眼を擦っちゃだめ…」
「見るなよ…
泣いてないからな…」
そう言って涙を溢しながら玉ねぎと格闘している。
いつだか、夢を見て泣いていたことを思い出した。
「ルリにも、お子様シャンパン用意したからな。
今日は酒を楽しむんだ。」
「お子様って…ノンアルとか言ってくださいよ。」
「おっ…偉そうに知ってるのか?」
「ボックスとか行きますし、ハルトも使ってるじゃないですか…」
「ルリ、カラオケやるの?」
「友達に連れていかれるだけで好きじゃないです。
ハルトは?」
「嫌い、歌知らない。
君が代だけは習った。」
「ふふ」