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堕散る(おちる)
第22章 step22十六段目…初冬
ルリの冷たい体を抱き締める。
俺の体温を奪って温かくなっていく。
体が溶け出すような感覚に陥った。

震えが止まったルリに聞く。
ルリはまだ頭上に手を組んだままだ。

「誰かに見られた?」

「エレベーターから誰も降りてきませんでした。
他も誰も…」


「エレベーターは俺が呼んだんだから、誰も来ないさ。」


「え?」

「途中で止まりながら上がってきたり、止まりながら降りたら時間掛かるでしょ?

だからこのボタン押すと俺専用になるの。

人が乗って上がってくることはない。」

っ…

「でもルリは知らずに俺の言うことを聞いた。偉いよ。」


ご褒美に乳房を掴み、乳首を口に含む。

寒さと羞恥で尖ったそれがヒヤッとして俺の舌で転がる。
アイスのような冷たさと硬さが溶けていく。


「ちなみに、このフロア、結構空いてるし、セカンドハウスにしてる人ばかりだから、誰にも会ったことないよ。」


ルリは怒っているようだった。
そしてヘタリと床に膝をつく。

抱き上げようとすると、俺の手を払い、舌を出してオレを舐め始めた。

「ルリ?」

声を掛けても返事もなく腕は頭に乗ったまま、玄関で膝をついて、場所も構わず奉仕が始まる。
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