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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第7章 熱~莉愛菜~

寺井の、性格で安全丁寧な運転は、あっという間に俺を見慣れた街に運んだ。
まだ懐かしいと思うほども無い2日ぶりの屋敷に着き、真っ先に離れの階段を掛け上げる。
寺井には今日はゆっくり休めと伝えた。
見慣れた自分の部屋のドアを開ける。
すると、
「海斗!
お帰りなさいっ。」
パタパタと足音を鳴らし、モスグリーンの制服の裾を翻しながら莉愛菜がおれの元へ駆けよってくる。
嬉しそうに満面の笑み。
飼い主に甘える犬の様なそれに、俺は喜びに頬を緩める。
「ただいま、莉愛菜。」
そして、2日ぶりの莉愛菜を感じたくて駆け寄ってきた莉愛菜を腕の中に閉じ込めた。
途端に香る、莉愛菜と桜の香り。
それは俺を心から安心させてくれる。
だが、俺はその時異変を感じた。
「莉愛菜。」
「なぁに?」
抱きしめたまま莉愛菜を見下ろすと、それに合わせて上目遣いに見上げてくる。

