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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第7章 熱~莉愛菜~


その仕草が堪らなくて、今すぐにでもベッドに押し倒したい衝動に駆られる。

いつもなら衝動の赴くまま行動するのが俺だが、今はそれはしない。

俺を見上げる莉愛菜の瞳は充血し、潤んでいる。

そして上気したように赤い頬。

抱きしめた腕に伝わるいつもより高めの体温。

俺は莉愛菜の額に自身の額を押し付ける。

「やっぱり。」

「え?やっぱりって?」

なんだかわかっていない莉愛菜に俺は言う。

「お前、熱ある。」

「え?あたし?熱?」

「気付かなかったのか?
頭痛いとか、だるいとかは?」

俺が問うと、少し考える仕草を見せた後

「頭は痛くない。
でもそういえば、朝から少し目眩がしてね、さっき本棚に本仕舞うのに脚立使ったらフラフラして落ちちゃったの。はははっ」

脚立から落ちただと?!

俺は顔面蒼白。

莉愛菜の身体に怪我が無いか確認する手は震えてしまった。

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