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その瞳に…
第18章 ~モノローグ2~
僕の腕の中で果てた舞奈に、持っていたハンドタオルで体を拭き、布団をかける。

穏やかな寝顔。

けれど、目の下が腫れている…

職員室で感じた悪寒と、女性の証言で得た確信に、僕は胸が張り裂けそうだった。

けして、足は遅くないが、公園に着くまでとても長い時間に感じられた。

公園は、サッカーグラウンドも併設しているため、とても広く、僕はとにかく舞奈を探すため、外灯が少ない林の方へ向かう。

『誰かー!先生ー!!!』

林の奥から確かに聞こえた舞奈の声。

(舞奈!?)

そちらに駆け出すと、男達の声も聴こえ、無我夢中で探しだし、人影を見つける。

『お前らなにしてる!?』

別人かもしれない。けれどそんな事など構ってもいられないほど、僕には余裕がなかった。

繁みを抜け、しっかりと現場を確認すると、僕は全身から血の気が引いた。

男達に、涙を浮かべ組しかれる舞奈…

僕はその時、初めて殺意と言うものを覚えた。

『やべ!?』

逃げようとする男達。

追いかけようとしたが、ちょうど僕に追い付いた佐田先生が追いかけてくらた為、僕は舞奈に駆け寄った。

放心している舞奈の名前を呼び、僕が触れると、舞奈は堰を切った様に泣き出した。

それだけで、舞奈がどれくらいの恐怖を味わったかが、伝わる。

僕は、悔しさと、怒りに胸が押し潰されそうになりながらも、とにかく舞奈を宥めた。

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