この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その瞳に…
第23章 小さな秘め事

「どうしました、佐々木さん」
大河は、呼び主の名前を言いながら、絵麻の前に立つ。
「先生、ちょいしゃがんで」
ちょいちょいと、しゃがめとジェスチャーする絵麻に、大河も不思議そうな顔をしながら、言われた通りしゃがむ。
「ね、先生」
絵麻は、周りに聞こえない様に、ポソポソと小さな声で話しだす。
「間違ってたらごめんね。あのさ、舞奈の彼氏って、先生だよね?」
突然の衝撃に、舞奈と大河は一瞬固まる。
舞奈は絵麻に言葉に、全身からぶわっと汗が吹き出すのを感じた。
(え?絵麻?え?)
舞奈は上手く思考が回らず、頭の中は混乱するばかりだった。
短い沈黙。
先に破ったのは、大河だった。
「何故、その様に思ったのですか?」
大河の声は、小さくはあったが、授業する時と変わらず、冷静だった。
「あ、否定しないって事は、やっぱそうなんだ」
大河の言葉に、絵麻は二人の交際を確信する。
大河自身、努めて冷静であろうとしたが、やはり少しの動揺は隠せないでいた。
佐々木絵麻。
明るく、交遊関係も広く、授業態度も悪くない、成績もそこそこの、何処にでもいそうな女子高生。
舞奈から聞く絵麻は、やる気がなだけで、本当は凄く頭が良く、回転も早い。
たまに、物凄く鋭いときがあり、駆け引きを好み、ボードゲーム等が好きらしい。
けれど、普段はそんな事、おくびにも出さないで過ごしている。
サックりと舞奈から聞いていた情報を思いだし、大河は背筋に汗が流れるのを感じる。
(今時の高校生は皆こんななのか…?)
大河は、呼び主の名前を言いながら、絵麻の前に立つ。
「先生、ちょいしゃがんで」
ちょいちょいと、しゃがめとジェスチャーする絵麻に、大河も不思議そうな顔をしながら、言われた通りしゃがむ。
「ね、先生」
絵麻は、周りに聞こえない様に、ポソポソと小さな声で話しだす。
「間違ってたらごめんね。あのさ、舞奈の彼氏って、先生だよね?」
突然の衝撃に、舞奈と大河は一瞬固まる。
舞奈は絵麻に言葉に、全身からぶわっと汗が吹き出すのを感じた。
(え?絵麻?え?)
舞奈は上手く思考が回らず、頭の中は混乱するばかりだった。
短い沈黙。
先に破ったのは、大河だった。
「何故、その様に思ったのですか?」
大河の声は、小さくはあったが、授業する時と変わらず、冷静だった。
「あ、否定しないって事は、やっぱそうなんだ」
大河の言葉に、絵麻は二人の交際を確信する。
大河自身、努めて冷静であろうとしたが、やはり少しの動揺は隠せないでいた。
佐々木絵麻。
明るく、交遊関係も広く、授業態度も悪くない、成績もそこそこの、何処にでもいそうな女子高生。
舞奈から聞く絵麻は、やる気がなだけで、本当は凄く頭が良く、回転も早い。
たまに、物凄く鋭いときがあり、駆け引きを好み、ボードゲーム等が好きらしい。
けれど、普段はそんな事、おくびにも出さないで過ごしている。
サックりと舞奈から聞いていた情報を思いだし、大河は背筋に汗が流れるのを感じる。
(今時の高校生は皆こんななのか…?)

