この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その瞳に…
第28章 大人の対応
 ニコリと笑う舞奈に、大河はフっと笑みを零す。

 「なら良いよ。さあ、もう食べてしまいなさい。もう少ししたら出るから」

 はい、と返事をし、舞奈は残っていたサンドウィッチを口に運んだ。




 「舞奈~~~~!!!!」

 「絵麻!?」

 大河に学校の近くまで送ってもらった舞奈は、正門をくぐると後ろから走ってきた絵麻に、ガバっと抱きつかれた。

 「昨日、少し聞いたけど、大丈夫だった!?平気?元気??」

 絵麻に一気に畳み掛けられ、舞奈は何から答えたらいいかわからず、取りあえず、うんと返事をする。

 「あ、大丈夫。元気」

 「ほんと!?メッセージも全然連絡帰ってこなくて!あんたの彼氏に連絡貰うまで心配だったんだから!!!」

 ガシっと肩をつかまれ、揺さぶられながら、舞奈は夕べから一切スマホを見ていない事に気が付く。

 「絵麻、ごめん。でも落ち着いて!まだここ正門!!」

 二人のいる正門は、調度登校時間のため、生徒が大勢おり、二人の珍妙な行動をチラチラと横目に見る生徒が大勢いた。

 その言葉に、絵麻ははっとし舞奈を揺さぶる事を止めた。

 その隙に舞奈はカバンからスマホを取り出し確認すると、絵麻からのメッセージが何件も入っていた。

 その文章は全て舞奈を心配するものだった。

 「ごめん、絵麻。心配かけて・・・」

 舞奈は、自分の事ばかりで絵麻にまで気が回らなかった自分を恥、素直に謝罪する。

 冷静になった絵麻は、しょうがないよ、と舞奈の腕を絡め歩き出した。

 「で、あいつは何とかなりそうなの?」

 先ほどとは違い、人目を気にして絵麻は小さな声で舞奈に問いかける。

 「うん。せん・・・彼氏の方でなんか色々対策してくれるみたいだから、大丈夫だよ」

 舞奈も、小さな声で絵麻に答えると、ほっとした表情を絵麻は浮かべる。

/463ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ