この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
その瞳に…
第29章 大人と子供
 「全然待ってません。約束の時間よりも五分も早く来てくれて嬉しいです」

 「調度道が空いていたからね。少しだけ早めにこれたんだ」

 大河は、もう一度軽く舞奈を抱きしめた後体を離し、廊下で舞奈の荷物を持って、二人を呆れた冷たい目線を向けている由美に向きなおる。

 「いつも、ご迷惑をおかけしてすみません」

 大河は、由美に向かい丁寧にお辞儀をする。

 流石の由美も、行き成り丁寧に謝罪され目を見張り驚くが、すぐに小さくため息をつく。

 「まあ、こっちも舞奈がお世話になってますし、色々今回も含めてあなたに助けてもらってるんで、これくらい全然構いませんよ。そう言う意味では、こっちもお礼を言わないといけないですし」

 由美は大河に舞奈の荷物を渡しながら、おあいこです、と付け加える。

 「まあ、目の前でいちゃつかれるのは、見てて良いものでもないんで、それは二人きりになったらしてください」

 その言葉に、舞奈は顔を赤くし俯きながら照れ、大河は少し苦笑する。

 「今回の事は、啓介さんがいる時に詳しくお話させて頂きます。気にされているでしょうから」

 「そうですね。色々気にはなってるので。あと・・・」

 由美は、落ち着かないと言う様な複雑な表情をしながらも、次に続ける言葉をはっきりと言った。

 「あの、敬語めんどくさいので、止めません?先生のが年上なんですし。なんか・・・違和感ありまくりで、気持ち悪いです」

 その言葉に、大河は少し目を見張り驚いた表情を浮かべるが、すぐに笑みに変わる。

 「なら、お言葉に甘えて、そうさせてもらうよ。だから、由美さんも敬語は無しで構わないよ」

 由美は、了解と大河ににこやかな笑顔を向けた。

 「じゃあ、舞奈行こうか」

 「はい!じゃあ、由美ちゃんまたね」

 大河に促された舞奈は、由美にバイバイと手を振ると、由美も片手を軽く上げ、二人を見送った後、玄関を閉めた。

/463ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ