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その瞳に…
第6章 ~モノローグ~
臨時講師として雇われた、雪音女子高等学校の壇上にたった時、僕は少しうんざりした。
若い男性教師が珍しいこの学校の生徒は、僕を見て色めきたつのがわかったから。
お世話になっている教授に頼まれなければ、ただ若いだけで何も考えて無さそうな女に僕は興味がないからだ。
それでも、無難に挨拶をし、頭を下げる。
僕は顔をあげた瞬間、1人の生徒の一瞬釘付けになった。
壇上の目の前に並んでいる少女。
染めてはいないようだが、少し明るい胸元まで伸びた髪。
美少女とまではいかない、まだあどけなさが残る可愛い顔。
彼女と目があった瞬間、自分の中の嗜虐心が高ぶり、下腹部に血が集まりのが解った。
(確かあの列は2年のはず…)
自分が担当する学年だとわかり、嬉しさのあまり仮面が剥がれそうになる。
(駄目だ。さすがに生徒はまずいだろ)
雇われの身として、問題を起こす訳にはいかない。
けれど、今まで感じた事の無いこの高ぶりはなんだ。
動揺を表に出さずに、僕はその後の式と職員室での説明をなんとかやり過ごした。
「じゃあ、華道部の部室に案内するからついてきてください」
僕の指導を任された田中先生に続いて職員室を出る。
少し進んだ所で、田中先生は先に歩いている生徒に声をかけた。
「綾部、今から部室に行くのか?」
若い男性教師が珍しいこの学校の生徒は、僕を見て色めきたつのがわかったから。
お世話になっている教授に頼まれなければ、ただ若いだけで何も考えて無さそうな女に僕は興味がないからだ。
それでも、無難に挨拶をし、頭を下げる。
僕は顔をあげた瞬間、1人の生徒の一瞬釘付けになった。
壇上の目の前に並んでいる少女。
染めてはいないようだが、少し明るい胸元まで伸びた髪。
美少女とまではいかない、まだあどけなさが残る可愛い顔。
彼女と目があった瞬間、自分の中の嗜虐心が高ぶり、下腹部に血が集まりのが解った。
(確かあの列は2年のはず…)
自分が担当する学年だとわかり、嬉しさのあまり仮面が剥がれそうになる。
(駄目だ。さすがに生徒はまずいだろ)
雇われの身として、問題を起こす訳にはいかない。
けれど、今まで感じた事の無いこの高ぶりはなんだ。
動揺を表に出さずに、僕はその後の式と職員室での説明をなんとかやり過ごした。
「じゃあ、華道部の部室に案内するからついてきてください」
僕の指導を任された田中先生に続いて職員室を出る。
少し進んだ所で、田中先生は先に歩いている生徒に声をかけた。
「綾部、今から部室に行くのか?」