この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
その瞳に…
第30章 SとM
抱きしめた腕から、舞奈の早くなる鼓動を感じた大河は、とても楽しそうにほくそ笑む。
顔が見えないが、高ぶる鼓動と耳まで赤くなっている舞奈を見て、今舞奈が欲情しているのはすぐに気がついた。
本当なら、今すぐにでも押し倒したい気分に駆られるが、もう少し焦らし、疼く体に困惑する舞奈を見たい為、気がつかないフリをして話を続けた。
「後、人間の体はね、一度とてつもない快楽を知ってしまうと、それを欲するようになってしまう。焦らし、我慢させ、相手が泣いて懇願した時に与える快楽は、何物にも代えがたい快楽となる・・・」
大河はそっと、舞奈の耳元に唇を寄せ、低く甘い声で囁く。
「君は、それをもうその体で知っていると思うけれどね」
「っあ・・・」
大河の囁きに、舞奈はビクンと体を反応させ、甘い吐息を吐き出す。
その反応が楽しかったのか、大河はクスリと笑いを零し、ぎゅっと強く舞奈を抱きしめた。
「SEXの気持ち良さを知ってしまうと、自慰行為をし、快感を得てもそれには届かず、物足りなく感じてしまう。・・・違う?」
その問いかけに、舞奈は全身が真っ赤になったと思う位に、恥ずかしさがこみ上げてきた。
それは、大河から電話が来る前に自分が考えていた事だったからだ。
自分でする時は、まだクリトリスだけなのは、自分の指では奥まで届かないし、きっとさらに大河を求めてしまう事を解っていたから。
それならば、欲情した体を沈める為だけに、いつも通りの快感で済まそうと思っていた。
けれど、そこまで大河がお見通しだった事に、舞奈は羞恥心で頭の中が一杯になってしまい、大河の質問に答えず、俯くしか出来ずにいた。
顔が見えないが、高ぶる鼓動と耳まで赤くなっている舞奈を見て、今舞奈が欲情しているのはすぐに気がついた。
本当なら、今すぐにでも押し倒したい気分に駆られるが、もう少し焦らし、疼く体に困惑する舞奈を見たい為、気がつかないフリをして話を続けた。
「後、人間の体はね、一度とてつもない快楽を知ってしまうと、それを欲するようになってしまう。焦らし、我慢させ、相手が泣いて懇願した時に与える快楽は、何物にも代えがたい快楽となる・・・」
大河はそっと、舞奈の耳元に唇を寄せ、低く甘い声で囁く。
「君は、それをもうその体で知っていると思うけれどね」
「っあ・・・」
大河の囁きに、舞奈はビクンと体を反応させ、甘い吐息を吐き出す。
その反応が楽しかったのか、大河はクスリと笑いを零し、ぎゅっと強く舞奈を抱きしめた。
「SEXの気持ち良さを知ってしまうと、自慰行為をし、快感を得てもそれには届かず、物足りなく感じてしまう。・・・違う?」
その問いかけに、舞奈は全身が真っ赤になったと思う位に、恥ずかしさがこみ上げてきた。
それは、大河から電話が来る前に自分が考えていた事だったからだ。
自分でする時は、まだクリトリスだけなのは、自分の指では奥まで届かないし、きっとさらに大河を求めてしまう事を解っていたから。
それならば、欲情した体を沈める為だけに、いつも通りの快感で済まそうと思っていた。
けれど、そこまで大河がお見通しだった事に、舞奈は羞恥心で頭の中が一杯になってしまい、大河の質問に答えず、俯くしか出来ずにいた。