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その瞳に…
第37章 日常の中の非日常
 しかし、嫌ではない。

 これは、大河が自分を育て引き出してくれた事だから。

 (私、どうなっちゃうんだろう・・・)

 大河が命令するのならば、どんな事も受け入れ始めてる自分に戸惑う。

 けれど、期待もしている。

 大河の手で、これから更にどんな淫らな事をされるのか。

 (あ、ヤバイ・・・)

 考え始めてしまうと、どんどん妄想が止まらなくなり、舞奈は心臓を高ぶらせ、少しだけ体が熱くなるのを感じ、妄想を払拭する為に頭を横にブンブンと振る。

 (取りあえず、シャワー浴びたいな)

 取りあえず起きて、服を着ようと部屋を見渡すと、自分の服がどこにも無いことに気がつく。

 (え?下着もない!?)

 じっくりと見る必要もなく綺麗に整頓された部屋に、自分の服がない事に舞奈は戸惑い、取りあえず何か羽織れるものをと探すが、それも見当たらず、舞奈は困惑する。

 「もしかして、リビングに置きっぱなしとか・・・?どうしよう・・・部屋から出れない・・・」

 困っていると、ドアの向こうから微かに大河の声が聞こえ、舞奈は体に布団を巻きつけドアに耳を立てる。

 あまり大きな声で話してる訳ではないので、何を言ってるか聞き取れはしないが、大河と成滝が楽しそうに話してるのが聞こえる。

 (ここから先生呼んで、服持ってきてもらおうか・・・)

 ドアから体を離し、舞奈が少しだけ悩んでいると、コンコンとノックの音が聞こえる。

 「舞奈ちゃん、おきてるかしら?」

 ドアの向こうから早百合の声が聞こえ、舞奈ははい、と反射的に答える。

 すると、少しだけドアが開きその隙間から早百合は中を覗き、今の布団に包まった舞奈の状態を見て、自分が通れるだけドアを開け中に入ってくる。

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