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その瞳に…
第37章 日常の中の非日常
 「つっかれたぁぁ~~~~」

 成滝ので夕飯までご馳走になった舞奈は、一度大河の家に行き荷物を回収してから、家まで大河に送ってもらうと、真っ直ぐ自室に行きベッドへダイブする。

 舞奈にとっては怒涛の休日だった為、住み慣れた家に戻った瞬間、全身に力が入らない位に疲れが出、まだ着替えてもいないのに、眠気が襲ってくる。

 (なんか、夢みたいな休みだったなぁ・・・)

 うとうととしながら、舞奈は金曜日からの事を思い出す。

 (って言うか、何回先生とシタんだろう・・・)

 閉じていた瞳をうっすらと開け、指折りで数えてみるが、途中から解らなくなりすぐに止めてしまう。

 (早百合さんと栄子さんとも沢山お話出来たし、先生の事色々知れたし、楽しかったなぁ~)

 衝撃的だった大河の酒癖の悪さと、妹の明日香の事を思い出し舞奈はフフフと小さく笑いを溢す。

 (って!そうだった!!)

 舞奈はガバっと体を起こし、先ほど無造作に置いた荷物へ移動し、帰り際栄子から渡された紙袋を持ち上げる。

 「中身確認しなきゃ」

 栄子から渡される時に。

 『大河にも見せないで、家で一人の時に開けてね』

 と、念を押された紙袋。

 大河は栄子がくれた物だから妖しいものが入ってるに違いないと、その場で開けようとしたが、早百合に止められ、しぶしぶと袋の中身を確認するのを諦めた。

 「早百合さんが止めるって事は、中身知ってるって事なんだよねぇ・・・」

 栄子はSMグッツを作成している人間の為、何が入ってるのかまったく想像がつかず、舞奈は恐る恐る袋を開ける。

 袋の中には、一冊の冊子と、小さめの紙袋と、少し大きめの紙袋が一つずつ入っていた。

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