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その瞳に…
第39章 Christmas
 なんとなくすぐにドアを開けずらい気分の舞奈は、コンコンと部屋のドアをノックする。

 「先生、あの、準備できました・・・」

 「どうぞ」

 ドア越しに聞こえる大河の声に、舞奈は深い深呼吸をし、ゆっくりとドアを開ける。

 「あの・・・お待たせ、しました」

 舞奈はゆっくりと部屋に入るが、 大河が今どんな顔をしているのか見るのが怖く、俯いたままその場から動けずにいた。

 大河は一瞬舞奈のメイド服姿に驚いた表情をするが、恥ずかしさと不安さを浮かべた舞奈の表情を見て、フっと笑いを溢す。

 「栄子からだね、それは」

 大河の言葉に無言で小さく頷く舞奈を見て、大河はゾクゾクっと全身に鳥肌を立てる。

 舞奈が今、自分の反応にどれだけの不安と、見られている羞恥に耐えようとしている表情が余りにも嗜虐心を駆り立てた。

 大河は準備していた首輪を手に取り、ベットから立ち上がるとまだドアの前から動かない舞奈の前に移動する。

 「可愛いよ舞奈。とても良く似合ってる。でも・・・」

 大河は俯いたままの舞奈に、素早く首輪を取り付け、顔を上に持ち上げる。

 「これをつけた方が、更に僕の専属メイドとしてピッタリだよ」

 クスリと嗜虐的な笑みを浮かべる大河の表情に、舞奈はフルっと小さく体を震わせる。

 「先生は・・・こゆ格好嫌じゃない、ですか?」

 舞奈は勇気を振り絞って緊張で震える喉から、何とか声を漏らす。

 すると大河は、ジャラっと首輪の鎖を引き、舞奈を至近距離から見つめた。

 「先生、じゃないだろう?」

 「っ・・・・」

 ゾクリと全身に快楽を走らせる甘く、冷たい声音に、舞奈は小さく息を飲んだ。

 そして、震える声で、けれど先ほどよりもはっきりと言葉を述べる。


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