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優しい彼の悪魔の顔
第13章 甘い朝
「でも、ミコの朝ごはん食べるのは無理そうだなぁ」

「なんで?別に作るよ?」

「んー?ほんとに?」

リョーは少し含み笑いをしながら、ミコの体を抱く。

「なら、ミコはもっと体力つけなくちゃね。いつも起きるの昼近くだし?」

「なっ…」

ミコは真っ赤になりながらも、否定できない。

激し過ぎるリョーの行為はいつだってミコに長い睡眠をもたらす。
今日だって、時計を見るとすでに11時を回っていた。

「リョーが、遅くまでするから…」

「んー?でも求めてきたのはミコだよ?」

スイッチが入ったときのような笑顔をみせながら、リョーはスプーンにとったシリアルをミコの口元に持っていく。

「ほら、あーん」

恥ずかしさに目をふせながら、それをミコは受け取った。

すると口元から一筋のミルクが溢れる。
リョーはペロッと舌を出してそれを舐めた。

「うん、美味しい」

くすぐったい気持ちになりながらリョーを見ると、リョーが真剣な眼差しでミコを見ていた。

「リョー?」

リョーはミコから体を離すと、真面目な顔をしている。

「ね、ミコ。冗談じゃなくてさ。朝ごはん、作ってよ」

「え、うん…」

「俺の言いたいこと、わかってる?毎日だよ?」

「えっと、え、あれ?それって…」

突然の言葉に、ミコは真っ赤な顔を背ける。

「いや?」

ミコは首を横に振る。


リョーはそんなミコをきつく抱きしめた。
ミコがリョーを見上げると、そこにはミコ以上に真っ赤な顔をしたリョーがいる。

「リョー、顔赤いよ?」

「ミコだって」

照れ隠しか少しムッとした顔を見せるリョー。
ミコはその胸に顔を埋めた。


たまらなくなったリョーは、ミコの耳元で囁いた。

「でも、覚悟しておいてね。これからは毎晩かわいがってあげるから」
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