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優しい彼の悪魔の顔
第8章 電話
仕事からの帰り道。
満員とまではいかないまでも、仕事終わりのサラリーマンで混み合う電車の中、ミコは疲れた体をドアにもたれかける。
あれから5日。
あの嵐のような、夢のような二日間。
リョーからはなんの連絡もない。
翌朝になると、リョーはまた変わらぬ優しい笑顔でミコに朝の挨拶をした。
何もなかったみたいに、ルームサービスで少し遅い朝食をとった。
その間も普段のまま、とりとめのない会話をした。
アパートまで送ってもらい、また連絡するね、と言ったのはリョー。
散々好きなように弄ばれ、それでも初めて抱き合った。
甘い朝の一時なんて期待はしていなかったけれど、あまりにもあっけなさすぎる。
リョーは、私のこと、別に好きなんかじゃないんだろうな。
そう思うと、それだけでじわっと目頭が熱くなった。
電車の窓に映る顔は、この一週間で何歳も年を重ねたかのように疲れている。
一ヶ月ぶりに職場に戻ると、大量の仕事。
毎日残業続き。
疲れたはずなのに、夜寝る時間になっても、なかなか寝付けなかった。
駅につくと、コンビニで缶ビールを買った。
明日は休み。
これでも飲んでゆっくりしよう。
ミコは家路を急ぐ。
満員とまではいかないまでも、仕事終わりのサラリーマンで混み合う電車の中、ミコは疲れた体をドアにもたれかける。
あれから5日。
あの嵐のような、夢のような二日間。
リョーからはなんの連絡もない。
翌朝になると、リョーはまた変わらぬ優しい笑顔でミコに朝の挨拶をした。
何もなかったみたいに、ルームサービスで少し遅い朝食をとった。
その間も普段のまま、とりとめのない会話をした。
アパートまで送ってもらい、また連絡するね、と言ったのはリョー。
散々好きなように弄ばれ、それでも初めて抱き合った。
甘い朝の一時なんて期待はしていなかったけれど、あまりにもあっけなさすぎる。
リョーは、私のこと、別に好きなんかじゃないんだろうな。
そう思うと、それだけでじわっと目頭が熱くなった。
電車の窓に映る顔は、この一週間で何歳も年を重ねたかのように疲れている。
一ヶ月ぶりに職場に戻ると、大量の仕事。
毎日残業続き。
疲れたはずなのに、夜寝る時間になっても、なかなか寝付けなかった。
駅につくと、コンビニで缶ビールを買った。
明日は休み。
これでも飲んでゆっくりしよう。
ミコは家路を急ぐ。