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PV ― ピー・ヴィ ―
第8章 PV的な作品更新のステップ
さて、大事なのはそのこと自体ではなくて。
つまり結局の所、このシステムの中だと、「長いお話」あるいは「長い期間読ませるお話」が構造上、有利だということになっているということです。
では、どれぐらい長ければいいのか?
長くても途中離脱されるのであれば、PV的観点から見たその作品の実質のページ数は離脱されたページ数までとなります。
100ページある作品であっても、10ページ目で離脱されるのであればそれは10ページの作品と変わらない。数字的には。
そして、読者が離脱してしまっている作品のページを増やすことに血道を上げるのは効率的なことではない。
と、考えると適切な作品の長さというのは「その物語が読者を引きつけていられる限界ギリギリの長さ」であると言えるかと思います。
それを書き始める前に計算して書くのもよし、連載しながら野性的な嗅覚で読者が離れ出すのを感じ取って、作品のたたみ所を決断してもいい。
ウケてない、ウケないと思ったらスパッとその作品に見切りをつけてもいい。
勿論、作品を書く、公開するということは「たくさんの人に読んで貰う」ことだけが目的というわけではないですよね。
書き上げることに意味がある、少なくてもいいから、たった一人の誰かの胸を打つことができたらそれだけで意味があるというモチベーションだってあるわけです。
私自身そういう作品を書いたことがありますし、これからだって書くことは何度でもあるでしょう。
ただ、本稿はあくまで「PVを稼ぐには」という視点での考察なのでそこには触れませぬ。