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want to be ...【短編集】
第2章 ペアルック
ちゅ、とリップ音を立てて離れた唇を唾液が繋いで、再び塞がれる。
じっくりとあたし愛撫する蒼汰の舌使いに感じて、身体がビクビクと反応する。
焦らされながら高まっていく身体…
蒼汰のがほしくてほしくて、濡らしながら身体を捩る。
あたしの前髪を掻き上げてキスされたと同時に入ってきた蒼汰のもの。
ベッドでするより距離が近くて狭くて、より一層感じてしまう…
中途半端に脱がされたパジャマはまだ身体に引っかかってて、律動と共にくしゃくしゃに乱れていく。
煩わしそうにパジャマを脱ぎ捨て上半身裸になった蒼汰と2回目。
カーペットに脱ぎ捨てられた、美咲さんから貰ったお揃いのパジャマを眺めながら喘いでると、顔を持たれて唇を塞がれる。
「っんんー!」
…俺としてる時に余所見すんなよ。
対象が何か分からないものにくだらない嫉妬をし、動きを更に激しくする。
…いつに増して締めるな、杏奈。
「んんっや…っふぅ、…っは、ぁっあぁ…っ」
これ…好きなんだよね。
キスされながら突かれるの。
奥に当たって色んな角度から突かれて、ゾクゾクするから…
2回エッチして身体を起こすと、蒼汰が
「腰いってー…」
と呟いた。
「お前が重いからだな」
「えー?違うよ、蒼汰が体力ないから〜」
「…あ?お前…俺が体力なくなるまでお前抱いたら
身体ぶっ壊すぞ。いいのか?今からやってやろうか」
「やだ!ペアルックのお店行くもん」
「いつでも行けるじゃん」
「いや!今日行くっ」
「…はいはい。シャワーしてこうぜ」
「湯船浸かる?」
「…ん、浸かろうかな。
…って、お前。この前湯船浸かった後出掛けて、
湯冷めして風邪ひいただろうが」
「大丈夫だよ〜夏だもん」
「…俺は知らねぇぞ。放って仕事行くからな」
「大丈夫〜」
…明日確実にこいつベッドとお友達だな。
「だって、夏風邪はバカがひくんだよ」
「偏見だよなそれ。頭よくても風邪引くだろ」
隣の部屋のイケメンとかな。
熱ある大樹のセックス激しいって言ってたな、美咲。
あのバカップル、…いやバカ夫婦、風邪引いたらセックスで治すからな。
クソ荒療治じゃねぇか。
俺らも試してみるか?