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want to be ...【短編集】
第9章 専属お料理教室
「…やっ、…っ!…っあぁ、だめだめそんなとこっ、
…あっ、うぅ…」
「腰動いてんじゃん」
「…、やだぁ…」
生理的な涙が溢れて、見られたくなくて顔を隠して。
だけど何かに掴まってないと耐えられない快楽に、諦めてシーツをぎゅっと掴む。
中を蠢く舌に泣かされ啼かされ、髪を振り乱して。
舌が抜かれてほっとしたのも束の間指を挿入され刺激され。
訳が分からないまま何度も潮をふいて、もはや誰の何のものか分からない体液で、おそらくほぼあたしの潮ですっかり濡れちゃったシーツから、快楽から逃れようと身体を起こそうとするけど、笑っちゃうほど力が入らない。
「そうた…も、むりぃ…」
「そうね。休憩しよっか」
耳元に優しく響いた低い声。
え、好き…
そう思いながら枕に顔を突っ伏して息を整えてると、蒼汰が寝室から出ていって。
あ…、たぶん水分補給だな…
あたしにもください…
すぐに戻ってくる気配を感じて、なんなら喉を鳴らして飲んでる音まですぐそばで聞こえて、顔だけを向けると。
「杏奈」
いつの間にか至近距離に綺麗な顔があって、後頭部を持たれて口移しで何かが流し込まれる。
衝動でごくんと飲み込むと、唇を離され、蒼汰がグラスを仰ぎ、2回、3回、、4回、…5回目は首を振った。
そのまま横たえられると、跨ってきた蒼汰からキスの嵐が降ってくる。
まって…だめだめだめ。
頭まっしろ…ふわふわでもうだめ。
応えて蒼汰の身体に腕を巻き付け、夢中で舌を絡めて。
長かったのか
短かったのか
分からない。
ひたすら気持ちよかった。
唾液の糸を伸ばして唇が離れると、ぽつりと呟いた。
「…くちびる感覚ない」
頬を流れた涙を指で拭ってくれながら、蒼汰が笑う。
「…ふふ、俺も」
…今の言い方好き。
その思いは、察されたのか思わず口にしちゃったのか。
「またそんな可愛いこと」
そう言って愛でてくれるから上目遣いで見上げる。
あたしも愛でたい…
彼のパジャマの下半身の膨らみにゆっくり手を伸ばし、そっと撫でる。
こうして何年経ってもほぼ毎晩反応してくれることがものすごくうれしい。