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第2章 あとがき

人を好きになるのは、
この世で最も純粋なことなのに、
不倫は不純愛と言われてしまう。

人のものは取ってはいけません。

そう、私達は誰かしらに教わったはず。

人のものを取ったら泥棒ですと。

心や身体を奪う事も泥棒なんでしょう。

泥棒をしてでも欲しくなってしまう、
どうにもならない気持ちって、
あるのではないか？


理性で止められたうちは良かった。

理性を失ってからは………
一瞬の癒しや快楽に身を投じ、
不倫熱におかされていった。

その熱が冷める日はいつか来るだろう…

どちらかの事情で呆気なく。

そんな日を、
世界の終わりのように嘆いても、
世界は自分の都合では終わらない。


そんな自分をずっと隠して生きる、
罪を背負うであろう…



それがバレないように、
自分が永遠の眠りにつくまで、
誰にも言えない罪と秘密を抱える。





世界の終わりに………
神に一つだけ願い事をするのなら、

もし、生まれ変わりがあるのなら、
不倫と無縁の来世を下さい。

真っ直ぐな道を歩む強さを下さい。

そんな人間にして下さい。

そう願い、
そう誓い、罪を深く悔いる事だろう……




世界の終わりにあとがきがあるなら、

作者の私はそうしめくくる。