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運命という名の恋
第5章 逢
秘書課に伝言を残しても連絡はくれなかった。
これが、返事なのかもしれない。
もともと彼氏のフリだったのに、男性嫌悪症だという彼女と
手をつないでキスをして抱いた。
合意の上だと思っていたのは俺だけなのかもしれない。
仕事をする気にもならず、1時間でできる仕事を2時間かかり
7時を過ぎたころ、どうにもこのままいてもはかどらないと見切りをつけて
居酒屋に行った。
「よ。柳下」
座敷に行くと経管の人たちに呼ばれ、そこに座って飲みだした。
ふとぐるりと今日のメンバーは・・・と見渡せば
席の1番遠い方に由紀が座っていた。
話をしたくて1日コンタクトを取ろうとしたのに
すり抜けられて、諦めてここに来てみれば会えるのか。
なんだか、自分がバカらしくなって
困ったように笑いかけた由紀の視線を大人げなく外した。
月曜日だって言うのに。疲れたな。
そう思いながら、経管の山田さんや野口さんと先日放送期限が終わったCMの
今後の延長について話を始めた。
その時、パンッと乾いた音が響いて
何事かと、その座敷にいる連中が、一斉にそっちを見てみたら
由紀が左手を、企画部の鎌田さんにつかまれて
右手で、ぶったんだろうな・・・
その体勢から予測して、恐らく由紀が鎌田さんの頬をぶった音だと分かった。
これが、返事なのかもしれない。
もともと彼氏のフリだったのに、男性嫌悪症だという彼女と
手をつないでキスをして抱いた。
合意の上だと思っていたのは俺だけなのかもしれない。
仕事をする気にもならず、1時間でできる仕事を2時間かかり
7時を過ぎたころ、どうにもこのままいてもはかどらないと見切りをつけて
居酒屋に行った。
「よ。柳下」
座敷に行くと経管の人たちに呼ばれ、そこに座って飲みだした。
ふとぐるりと今日のメンバーは・・・と見渡せば
席の1番遠い方に由紀が座っていた。
話をしたくて1日コンタクトを取ろうとしたのに
すり抜けられて、諦めてここに来てみれば会えるのか。
なんだか、自分がバカらしくなって
困ったように笑いかけた由紀の視線を大人げなく外した。
月曜日だって言うのに。疲れたな。
そう思いながら、経管の山田さんや野口さんと先日放送期限が終わったCMの
今後の延長について話を始めた。
その時、パンッと乾いた音が響いて
何事かと、その座敷にいる連中が、一斉にそっちを見てみたら
由紀が左手を、企画部の鎌田さんにつかまれて
右手で、ぶったんだろうな・・・
その体勢から予測して、恐らく由紀が鎌田さんの頬をぶった音だと分かった。