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溺れる恋は藁をも掴む
第7章 性
「華も暑かっただろ?
すぐ涼しくなるから、
待っててね。
あとさ、今の華、
すげぇーセクシーだよ!」


私は我にかえる。

私は‥‥‥

ショーツ一枚の姿で、テーブルの上に軽く放置されていた。

「アキ‼︎」
私は手で胸を隠しながら、
キィっと睨む。

「ごめん。華。
わざとじゃない。
俺だってキメたかったけど、
暑いし、
俺の下に居た華は、
もっと暑いかな?って思ってさ。
許して!」

そう言って、
私に近づき、そっとキスをする。


ズルい‥‥‥
もう‥‥‥‥


「あのさ、華」

「なに?」
少し膨れっ面のまま返事をする。

「ビンゴの景品なんて‥‥持参してないよね?」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ない」

言葉失いそうです。


「だよな。
俺、浮かれすぎかも。
部屋に呼んでおいて、
カッコつけて、
失敗して…
挙句、一番考えてやらないといけない事を、
忘れてるなんてなぁ。
ごめん」

苦笑しながらも、本気で謝るアキ。


「アキ‥‥‥」

「しらけた?」


うううん‥‥‥
絶対、ドラマではあり得ない展開だけど、
私が主人公ならアリよ。

そんなおバカで間抜けなアキが、
可愛いと思うから、


もう、声を出して、
このコメディー風な展開を笑いたいんだけど‥‥



私はテーブルから立ち上がる。
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