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溺れる恋は藁をも掴む
第11章 color
店を出て、
泣きそうになりながら駅を目指した。
足取りは重い。
太っているのがコンプレックスなら、
痩せればいいって簡単に言うじゃん?
確かにそうだよ。
正論だよ。
そうすりゃーいいんだよ。
でもさ、それって簡単じゃない。
そう言われる毎に傷ついてるし、
ダイエットだってしてる。
まぁ、続かないで失敗してるからさ、
いつまでもデブなまんまで、
捻くれたわけで‥‥
甘えてるって言われても仕方ないよ?
雰囲気崩してみっともないよ。
大人げないよ。
そんなの‥‥
言われなくても分かってる。
いけないのは自分。
いつまでも変われない自分。
涙が頬を伝う。
「華ちゃん、
待って!」
後ろから私の名前を呼ぶ声。
走ってくる足音。
私は振り向く。
泣きそうになりながら駅を目指した。
足取りは重い。
太っているのがコンプレックスなら、
痩せればいいって簡単に言うじゃん?
確かにそうだよ。
正論だよ。
そうすりゃーいいんだよ。
でもさ、それって簡単じゃない。
そう言われる毎に傷ついてるし、
ダイエットだってしてる。
まぁ、続かないで失敗してるからさ、
いつまでもデブなまんまで、
捻くれたわけで‥‥
甘えてるって言われても仕方ないよ?
雰囲気崩してみっともないよ。
大人げないよ。
そんなの‥‥
言われなくても分かってる。
いけないのは自分。
いつまでも変われない自分。
涙が頬を伝う。
「華ちゃん、
待って!」
後ろから私の名前を呼ぶ声。
走ってくる足音。
私は振り向く。