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溺れる恋は藁をも掴む
第11章 color
「参ったな‥‥‥
泣かないで華ちゃん。
俺は華ちゃんの事、
凄くいい子だと思う。
正直なとこがいいよ。
俺なんかさ、
気に入らない事あるとさ、
ムッとして黙る方だからタチ悪いよ?」


優しくしないで‥‥‥
罪悪感でいっぱいになっちゃう。
あなたに迷惑かけて、
困らせる子になりたくない。
涙を止めようと必死になればなるほど、
溢れてきた。


「泣けるっていいな。
心が素直な証拠。
悔しかったんだよね?
何となくだけど、
その気持ち分かるよ。
あ!
追いかけてきた方が迷惑だったかな?」


私は激しく首を揺すり否定した。



違う、違う。
男の人に優しくされるのは慣れてない。
こうして追いかけられるのは、
ドラマや映画の綺麗で可愛いヒロイン限定なはず。
デブの辞書にはこんなシチュエーションは、
有り得ませんからー‼︎


「あっ‥‥あ‥‥有難う御座います。」


私は嗚咽を漏らしながら、
お礼を言うのが精一杯。


こんな時、都会の景色に救われる。

駅に急ぐ人は、私達に気にも止めない。
時折振り返る人が居ても他人事。
下手にお節介心を出して、
声を掛けてくる人も居ない。

若い人達の喧嘩か?
別れ話か?
彼女泣かしてるなどと想像はするだろう?

でも、そんなのは一瞬。

みんな自分の為にだけ動き、
自分の為にだけ時間を使う。

そんな無関心にムカついたり、
有難かったり。

人間として生きる以上、
無駄なものは無意識に排除しょうとする。


だからかな?
心配してくれる人が居るのは、
時に有難く、恋に落ちるほど心が動いてしまう。
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