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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
友達以上恋人未満な関係。
誠治さんと映画が公開されるまでは、
メールなどを交換しながら過ごした。
妹さんはプレゼントを大喜びしてくれたみたいだ。

『お兄ちゃんにしてはセンスいいじゃん』
って言われたよ。
なんて嬉しそうなメールが来たりもした。

毎週会えるまでの関係でもなかったし、
会社帰りに待ち合わせして、
ご飯もなかった。

ただひたすら映画の約束は楽しみにしていた。

公開した翌週の土曜日。
誠治さんの仕事が落ち着いたみたいで、
会える事になった。


約ひと月ぶりに会う誠治さん。

「やぁ、久しぶりだね。
華ちゃん」

「久しぶりです。
誠治さん」

メールをやり取りしながら、
少し進展した事は、黒崎さんから誠治さんって呼ぶようになった事。


映画が始まる前に、ファーストフードでお茶しながら、
上映時間を待っていた。

「岬エリカってAV女優だったんだね」

「そうですね」

「この映画は凄い抜擢なんだね」

「えぇ。
原作が過激過ぎて、この映画の主役を大物女優がオファーを断ったらしいんですよ。
目の前にチャンスがあるのなら、この手を伸ばして掴みたいって、雑誌のインタビューに載ってました。
最初から知名度がある女優じゃなかった岬エリカが、
この役を演じるのは凄いですよ。
藁を掴むような思いで必死だったんだろうな」

「そうだね。
だから楽しみにしてる。
女優魂ってやつだろ?
仕事に必死になれる女性って凄いね」

「私も楽しみです。
岬エリカは、裸の女神って呼ばれてるんですよ」

「裸の女神?」

「裸が綺麗な女性って意味と、
裸一貫からやり抜いた根性女優って意味があるらしいんです」

「裸の女神か…」
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