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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
映画を観終わって、
「ご飯でも食べようか」
と誠治さんに誘われた。

勿論、YES‼︎

時間早いけど居酒屋に行こうか?
なんて言われ、

「はい!」
とはしゃいだ返事をしてしまった。

駅に近い大衆居酒屋に入り、
向かい合わせの席で生ビールで乾杯。
おつまみにチーズ揚げやお刺身、
お好み焼きなどを頼む。

暫し、さっき観た映画の話で盛り上がる。

「面白いっていうか、
迫力があったね」

「そうですね。
映像は物凄く綺麗でした。
でも、私は中谷宗馬の小説の世界の、
《薔薇の咲く肌》がやっぱり好きです。
文字からその場面を想像するのが好きなんです。
時に映像にしちゃうと、
その世界が崩れてしまって台無しにしますが、
今日の映画は良かったです。
イメージが崩れなくて」

「へぇー華ちゃんはそんな顔もするんだね」

「えっ?そんな顔?」

「うん。
物凄く好きなものを語る華ちゃんは、
ハキハキしていて生き生きしてるっていうか?
上手く言えないけど、
楽しい表情が、聞いてるこっちも楽しくさせるみたいな?」

「あ…私って、いつも拗ねてそうなキャラですもんね」

「そういう意味じゃなく、
誰にだって探られたくない部分はあるけど、
華ちゃんは弄られちゃうでしょ?
そういう時の華ちゃんは悲しそうな顔を隠すように、笑うんだ。
強がって自分を守ろうとして、
それでも脆くてさ。
女の子はね、そんなに強がらなくていいんだって、
言ってあげたくなる」


「強がらなきゃ、
やってらんない事、多めに経験してまーす」

なんて戯けてみた。
しんみりしたくないから。
折角のデートだもん。
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