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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
「俺と華ちゃんはある意味似てる。
人を気にし過ぎて不器用な生き方を、
自分で選んでしまう。
でも、華ちゃんはさ、
気に入らない事は気に入らないと上手く言える。
そこは羨ましいと思うよ」
「誠治さん、
自分を守る武器って、
脆いですよ。
守っても脆い。
だから、誰かに優しくされると、
嬉しい反面、素直な気持ちがはっきり出せない。
自分で性格ブスにしていくのって、
簡単であって、虚しい。
それに醜いです。
分かってるのに、そんな武器が備わってしまった」
「甘えらんないんだね?」
「甘える術を知らないから」
「甘えてみる?
俺で良かったら」
「甘えていいんですか?」
「俺も不器用だからね、
上手く出来るか分からない」
「上手く甘えらんないかもしれないです。
私は世界一不器用なんですから」
目と目が合う。
一線を越えようとする男と女の無言の合図。
お酒の勢いですか?
さっき観た映画に感化されたからですか?
加速します。
男と女は、あらゆる環境の中で急速に盛り上げてしまう、雰囲気に酔いたいもんだから。
人を気にし過ぎて不器用な生き方を、
自分で選んでしまう。
でも、華ちゃんはさ、
気に入らない事は気に入らないと上手く言える。
そこは羨ましいと思うよ」
「誠治さん、
自分を守る武器って、
脆いですよ。
守っても脆い。
だから、誰かに優しくされると、
嬉しい反面、素直な気持ちがはっきり出せない。
自分で性格ブスにしていくのって、
簡単であって、虚しい。
それに醜いです。
分かってるのに、そんな武器が備わってしまった」
「甘えらんないんだね?」
「甘える術を知らないから」
「甘えてみる?
俺で良かったら」
「甘えていいんですか?」
「俺も不器用だからね、
上手く出来るか分からない」
「上手く甘えらんないかもしれないです。
私は世界一不器用なんですから」
目と目が合う。
一線を越えようとする男と女の無言の合図。
お酒の勢いですか?
さっき観た映画に感化されたからですか?
加速します。
男と女は、あらゆる環境の中で急速に盛り上げてしまう、雰囲気に酔いたいもんだから。