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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
これからの事を考えたら、
緊張感が増してくる。
やや引きつる笑顔。
「座ろうか?」
隣り合わせにソファに腰掛ける。
「何か飲む?」
「誠治さんは?」
「軽く飲もうかな?」
「じゃあ私も」
備え付けの冷蔵庫から缶ビールを二本取り出し、
グラスに注いで飲み始めた。
ゴクゴクと喉を通過する苦味の効いたビール。
この緊張をほぐす為に注がれてゆく。
目の前にはダブルベッドがあり、
エッチな妄想を掻き立てる。
女って不思議だ。
こういう事になるなんて想定範囲内で、
デートの時に下着を気にする。
いざという時を本能で察知する能力が備わっているのかもしれない?
セックスしたくてここに来たのに、
裸になるのが怖い。
大好きな誠治さんに、
私の身体を晒すのは時間の問題。
昼間観た映画の女優のような、
くびれがあってスレンダーな裸とは天地の差がある、私の身体。
岬エリカが脱げたのは、スタイルがいいからよね。
女優だから当たり前か。
あんな裸なら躊躇なしに、セックスに挑めるのに‥‥
などと、女優の裸と自分を比べて卑屈になっても仕方ない。
私は平凡なOLであり、
おデブな女の三浦華。
それを承知で、ここに来たんだから、
誠治さんだって分かってくれてるはず。
『がっかりしないでね』
それだけを願う。
緊張感が増してくる。
やや引きつる笑顔。
「座ろうか?」
隣り合わせにソファに腰掛ける。
「何か飲む?」
「誠治さんは?」
「軽く飲もうかな?」
「じゃあ私も」
備え付けの冷蔵庫から缶ビールを二本取り出し、
グラスに注いで飲み始めた。
ゴクゴクと喉を通過する苦味の効いたビール。
この緊張をほぐす為に注がれてゆく。
目の前にはダブルベッドがあり、
エッチな妄想を掻き立てる。
女って不思議だ。
こういう事になるなんて想定範囲内で、
デートの時に下着を気にする。
いざという時を本能で察知する能力が備わっているのかもしれない?
セックスしたくてここに来たのに、
裸になるのが怖い。
大好きな誠治さんに、
私の身体を晒すのは時間の問題。
昼間観た映画の女優のような、
くびれがあってスレンダーな裸とは天地の差がある、私の身体。
岬エリカが脱げたのは、スタイルがいいからよね。
女優だから当たり前か。
あんな裸なら躊躇なしに、セックスに挑めるのに‥‥
などと、女優の裸と自分を比べて卑屈になっても仕方ない。
私は平凡なOLであり、
おデブな女の三浦華。
それを承知で、ここに来たんだから、
誠治さんだって分かってくれてるはず。
『がっかりしないでね』
それだけを願う。