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溺れる恋は藁をも掴む
第14章 二十歳の恋
出会ってから3度目に身体を許すのは、
早いですか?

『好き』に素直になって、
セックスしたいと思える人が目の前に居たら、
抱かれたい衝動を抑えられなくなって、
身を任せてもいいじゃない?

二十歳の女はそういう恋に巡り会えたんだから。


居酒屋を出て、
手を繋ぎ、
夜の街を歩いた。
ドキドキしながら、
これからの展開を予想しながら、
あなたが決めた行き先に私はついてゆく。


恥じらいながら、
人目を気にしながら、
手を引くあなた。


緊張感が伝わる掌の温度。
私はあなたに委ねたい。


この温度を肌で感じたいから。

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