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第1章 セフレ

「それって、
セフレだよね？」

「世間的にはそういう呼び方するね。
でもさ、そういうの求めるのって、
悪いこと？
寂しくて人肌恋しくなって、
忘れてしまいたい事や、
辛い事やストレスが溜まる事なんて、
誰にでもあるだろ？

そんな時、
甘える相手も居なけりゃ、
苦しみを自分で全部背負って、
もがくしかないじゃん。

慰めてくれる人が欲しいって思うのは、
心が素直に求めているからじゃないの？

むしろ、
そういう相手をセフレと呼ばすに、
最高の理解者として、
関係を保てるのなら、
理想の関係だと思う。

愛とか恋とかを求めるから、
また寂しくなるんじゃない？

見返りを求めないで、
身を任せたら楽になれたりしない？」

アキの理屈が頭を駆け巡る。
半分納得して、
半分は理性が止めようとしたけど、

私もその時は、
人肌が恋しかった。

それに好きだったアキに抱かれたいと、
思ったから‥‥