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第1章 セフレ

「私の身体じゃイケなかったの。
そういう雰囲気になっても、
結局、最後まで抱かれた事はなかったわ。


恋愛はセックスだけじゃない、
セックスがなくても、
他にいいところ沢山見つけて何とかなるって、
自分に言い聞かせても‥‥‥

私がデブで醜いから‥‥
セックスする気も失せてしまったんだ。
イケないのは、
私を女として見れないから‥‥
そう思うようになって、
自信がなくなった。
寂しくて‥‥‥‥
心も身体も置いてけぼりだった。

それでも最後まで好きだったわ。
振られるまでね。
苦しかったけどさ、
終われて楽になれた。

振られたのは、
私に性欲すら感じられないほど、
醜い身体だからなんだと思ったよ。
だからダイエットにも必死になれた。
だけど……
今でも自信を失ったまんまなの」

「そいつがただのインポだったんじゃね？」

「分からないわ。
私に問題あったのかもしれないし」

「なら、自信取り戻してみる？」

「えっ⁉︎」

「俺、インポじゃないし、
三浦が自信失ったまんまなら、
そうじゃないって証明出来ると思うけど」

「アキ⁉︎
真面目に言ってんの？」


「真面目だよ。
俺でいいならの話。
その代わり、
三浦は好きだけど、
好きの意味が違う。
恋愛感情じゃない。
人肌恋しい時に、
お互いを必要とするって関係になるけど、
それでいいなら」