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溺れる恋は藁をも掴む
第16章 陽だまり
座ってコーヒーを飲んでいる姿も、
人目を惹くものがあった。
化粧品会社の広報で働いていて、
益々磨きもかかった。
「てっきりモデルになるかと思った」
お互いの進路が決まって、
そう言った俺に対して、
「ばっかじゃね?
牧瀬晶も落とせない女が、
モデルで通用するわけないじゃん。
チャラチャラしているようで、
ちゃんと自分の将来考えてんのよ!」
って笑う。
口を開かなきゃ、
かなりイケてる女なのに、
そこが残念。
「そんなに俺の事好きじゃねーだろ!
彼氏居るくせに」
「あら、大好きよ。
最高の理解者は晶。
彼氏は別腹」
そう言って、あっけらかんとして舌を出す莉緒。
俺にとっても最高の理解者の莉緒。
莉緒が最高の理解者になってから三年が過ぎていた。
『ネットが上手く繋げない』と言われ、
仕方なしに、ネットを繋ぎに莉緒の家に行った時、
まぁ…そういう関係になったわけで。
届いたコーヒーを飲みながら、
莉緒の話に耳を傾けた。
「スケジュール空けて待っていたんだけどな‥」
莉緒の一言で、
俺はハッとした。
人目を惹くものがあった。
化粧品会社の広報で働いていて、
益々磨きもかかった。
「てっきりモデルになるかと思った」
お互いの進路が決まって、
そう言った俺に対して、
「ばっかじゃね?
牧瀬晶も落とせない女が、
モデルで通用するわけないじゃん。
チャラチャラしているようで、
ちゃんと自分の将来考えてんのよ!」
って笑う。
口を開かなきゃ、
かなりイケてる女なのに、
そこが残念。
「そんなに俺の事好きじゃねーだろ!
彼氏居るくせに」
「あら、大好きよ。
最高の理解者は晶。
彼氏は別腹」
そう言って、あっけらかんとして舌を出す莉緒。
俺にとっても最高の理解者の莉緒。
莉緒が最高の理解者になってから三年が過ぎていた。
『ネットが上手く繋げない』と言われ、
仕方なしに、ネットを繋ぎに莉緒の家に行った時、
まぁ…そういう関係になったわけで。
届いたコーヒーを飲みながら、
莉緒の話に耳を傾けた。
「スケジュール空けて待っていたんだけどな‥」
莉緒の一言で、
俺はハッとした。