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溺れる恋は藁をも掴む
第17章 溺れる
晶に惹かれて、
どんどん好きになって、
心に歯止めが効かなくなっていく…
太陽の事すらも忘れてしまいそうで、
怖くなった。
一層の事、
全部忘れてしまって、
晶との恋に溺れてしまおうか?
なんて狡い気持ちにもなった。
晶に全て話して、
楽になることも考えた。
晶が、
『そんな事、気にしない』って言ってくれたら、
私は間違いなく、
全てを捨ててしまったかもしれない。
だから言えなかった。
今まで嘘をついていた事、
本当にごめんなさい。
太陽が腎不全になり、
元夫が私の前に現れました。
太陽を助けてやって欲しいって言われたわ。
太陽の為にもう一度やり直すことと、
私の腎臓を太陽にあげて欲しいと、
頭を下げられました。
散々、私が助けてと言っても、
助けてくれなかった男がよ?
笑っちゃうよね。
それでも、
太陽にしてあげられる事があるなら、
何でもあげたい。
やっと太陽の役に立てる。
こんなに嬉しい事はないわ。
私は太陽の元に帰ります。
もう一度、母親に戻ります。
今まで有難う。
こんな私を受け入れてくれて。
晶は私の最高の理解者だった。
嘘もついたけど、
晶との愛しい日々に、
嘘はなかった。
大好きだったよ。
結婚しょうと言われた時、
本当に嬉しかった。
でも、私は晶のシンデレラにはなれない。
もっと、晶に相応しい子が居るわ。
さよならも言わずに去る私なんか、
とっとと忘れてね。
ガラスの靴は持っていくね。
それだけは許して欲しい。
晶、
幸せになってね。
樋口 百合
どんどん好きになって、
心に歯止めが効かなくなっていく…
太陽の事すらも忘れてしまいそうで、
怖くなった。
一層の事、
全部忘れてしまって、
晶との恋に溺れてしまおうか?
なんて狡い気持ちにもなった。
晶に全て話して、
楽になることも考えた。
晶が、
『そんな事、気にしない』って言ってくれたら、
私は間違いなく、
全てを捨ててしまったかもしれない。
だから言えなかった。
今まで嘘をついていた事、
本当にごめんなさい。
太陽が腎不全になり、
元夫が私の前に現れました。
太陽を助けてやって欲しいって言われたわ。
太陽の為にもう一度やり直すことと、
私の腎臓を太陽にあげて欲しいと、
頭を下げられました。
散々、私が助けてと言っても、
助けてくれなかった男がよ?
笑っちゃうよね。
それでも、
太陽にしてあげられる事があるなら、
何でもあげたい。
やっと太陽の役に立てる。
こんなに嬉しい事はないわ。
私は太陽の元に帰ります。
もう一度、母親に戻ります。
今まで有難う。
こんな私を受け入れてくれて。
晶は私の最高の理解者だった。
嘘もついたけど、
晶との愛しい日々に、
嘘はなかった。
大好きだったよ。
結婚しょうと言われた時、
本当に嬉しかった。
でも、私は晶のシンデレラにはなれない。
もっと、晶に相応しい子が居るわ。
さよならも言わずに去る私なんか、
とっとと忘れてね。
ガラスの靴は持っていくね。
それだけは許して欲しい。
晶、
幸せになってね。
樋口 百合