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溺れる恋は藁をも掴む
第18章 弱くなって強くなる
百合の話が終わると、
ずっと聞いてくれていた莉緒が泣いていた。
「勝てないわ」
と莉緒が小さく呟く。
「えっ?」
「いい女だね。
百合さん。
幸せになって欲しい。
晶が百合さんを心の拠り所にしていたように、
百合さんも晶が心の拠り所だったんだよ。
3つ年上って言ってもさ、
なかなかそこまで大人になれないよ。
自分の欲に走りたかったと思うよ。
我慢したんだね。
私なら、キレイさっぱり話して、
晶との恋に溺れてるかもしれない。
それが出来ない女だから、
晶の心を鷲掴みにしたんだね。
あー マジ、カッコ良すぎでムカつく。
ムカつくけど、
物凄くいい女」
「ムカつくだろ。
ムカつくらいいい女だったから、
忘れられなくて苦しい」
「いいんじゃない。
無理して忘れられなくても。
忘れるには惜しい女さ。
あーぁ、ムカつく。
これじゃあ、晶の事口説けないじゃん」
「口説く気なんてなかっただろ?」
「あったよ。
あったけど、
勝負が見えちゃう、
負け試合に挑むほどバカじゃない。
でも、最高の理解者にはなれるかも?」
「最高の理解者?」
ずっと聞いてくれていた莉緒が泣いていた。
「勝てないわ」
と莉緒が小さく呟く。
「えっ?」
「いい女だね。
百合さん。
幸せになって欲しい。
晶が百合さんを心の拠り所にしていたように、
百合さんも晶が心の拠り所だったんだよ。
3つ年上って言ってもさ、
なかなかそこまで大人になれないよ。
自分の欲に走りたかったと思うよ。
我慢したんだね。
私なら、キレイさっぱり話して、
晶との恋に溺れてるかもしれない。
それが出来ない女だから、
晶の心を鷲掴みにしたんだね。
あー マジ、カッコ良すぎでムカつく。
ムカつくけど、
物凄くいい女」
「ムカつくだろ。
ムカつくらいいい女だったから、
忘れられなくて苦しい」
「いいんじゃない。
無理して忘れられなくても。
忘れるには惜しい女さ。
あーぁ、ムカつく。
これじゃあ、晶の事口説けないじゃん」
「口説く気なんてなかっただろ?」
「あったよ。
あったけど、
勝負が見えちゃう、
負け試合に挑むほどバカじゃない。
でも、最高の理解者にはなれるかも?」
「最高の理解者?」