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第18章 弱くなって強くなる

寿司をご馳走して、
親父の仏壇に線香をあげて、
自分のアパートに帰った。


いろんな出来事が一気に頭を巡り、
ひとつひとつ整理したんだ。



人は変わる。
どんなに哀しい過去があろうとも、
その現状を受け入れ、
そこから這い上がる為、
もがきながらも、自分の生きる術を探す。


弱くなった時、
助けてくれる人が居なきゃ、
辛いよな。


百合、
恨んだことなんてないよ。
突然の別れは痛すぎた。
追うに追えなかったから余計苦しかった。


今だから思うよ。


百合が誰の為に生きたいか？
なんだよな。

百合の選択は間違いじゃない。
そんな百合だから好きになったんだ。


百合の幸せを願うよ。
君が何処かで幸せならそれでいい。


君を忘れない。


忘れないけど、
俺も自分の人生を生きなきゃね。