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溺れる恋は藁をも掴む
第3章 最高の理解者
あの日、
華をクラスメートの香取がからかった時、
俺は初めてと言っていいくらい、
あいつの顔がある方向に視線を注ぎ、
その流れを見ていた。

香取は華に対して、
悪気はないにしろ、
残酷な事を言ったからだ。

太っている人に太っていると真っ正面から言うなら、
心配してるからこその忠告なんだと、
言うように話すべきだ。
人前で晒し者にするみたいに言うもんじゃない。
それに、異性がからかって言うもんでもない。
そう思うのは、心の中にしとけ。
デリカシーない奴とだと思った。

華は一瞬、
下唇を強く噛み締めた。
そして上目遣いになる。
少しプルプルと唇が震えたのを、
俺は見逃さなかった。

女性が辛い時に、
涙を堪えて、
心に無理矢理悲しみを押し込む時に、
こんな表情をする事がある。

俺はずっと、
こんな表情を見ながら育った。

俺がよく知っている女が、
こんな表情をして、歯を食いしばっていたから。

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