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溺れる恋は藁をも掴む
第3章 最高の理解者
俺は高3の夏、
家庭の事情で一週間学校を休んだ。



休んだ後に、
色々と同情してくれる顔ぶれの中、

三浦華は、俺の目の前に沢山のレポート用紙を置いた。

「アキ‥‥‥
これ、休んだ分の授業のノート。
後はアキが見ながらまとめればいいし、
少しくらい参考になればいいかな?
って思ってさ。
大変だったね。
期末テストの範囲もあるから、
少しくらいは役に立つかも?」

って渡してきたんだ。


「有難う」

その一言しか言えなかった。

三浦華もそれを渡すと、

「どういたしまして。
私さ、ノートまとめるの苦手だから、
責任取らないよ。
間違いとかあったら、
自分で訂正してね」

って笑った。


華の親切が嬉しかった。
そういう事に余り触れない、
あいつの優しさも。
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