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溺れる恋は藁をも掴む
第4章 心の景色
こんな子供時代を送り、
中学に入り、
野球部に入った。
好きな野球をしている時だけは、
無心になれた。
ただひたすら球を追いかけた。
部活を理由に、
家から離れる時間を増やした。
親父は相変わらずだった。
相変わらずでも、
取引先もだいぶ増え、
営業部長と呼ばれるまでの地位まで、
登りつめていた。
たまに顔を合わせると、
「晶、
野球もいいが、
ちゃんとした学歴をつけとけ。
学歴があれば、
自分の好きな仕事を選べる。
選択肢が沢山ある。
お前が羨ましいな。
これからだもんな。
これからの生き方次第で、
どうにでもなる」
を繰り返し、
何度もしつこく言う。
いちいちウザイんだよ‼︎
そう言い返すのは簡単だ。
だけど、
そのあとの予想がついた。
家族の空気を保つには、
それぞれ我慢が強いられていたから。
中学に入り、
野球部に入った。
好きな野球をしている時だけは、
無心になれた。
ただひたすら球を追いかけた。
部活を理由に、
家から離れる時間を増やした。
親父は相変わらずだった。
相変わらずでも、
取引先もだいぶ増え、
営業部長と呼ばれるまでの地位まで、
登りつめていた。
たまに顔を合わせると、
「晶、
野球もいいが、
ちゃんとした学歴をつけとけ。
学歴があれば、
自分の好きな仕事を選べる。
選択肢が沢山ある。
お前が羨ましいな。
これからだもんな。
これからの生き方次第で、
どうにでもなる」
を繰り返し、
何度もしつこく言う。
いちいちウザイんだよ‼︎
そう言い返すのは簡単だ。
だけど、
そのあとの予想がついた。
家族の空気を保つには、
それぞれ我慢が強いられていたから。