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治してあげます
第1章 イケメン先生
「では、今日はゆっくりしていてくださいね。明日治療を行いますので」
笑顔を絶やさない彼は病室から出て行ってしまった。
また、静けさが戻ってきた。静かな場所が好きだったはずなのに、今は怖くて眠りつくことができない。
気づけば夜になっていて、夕食が運ばれてきた。だが、食べる気にもならずそのまま置いておいた。もう自分が嫌になってきている、というか素の自分が今消えている状態だ。
「先生…」
気づけば鮮明なあのキスシーンを何度も何度も頭の中で再生されていく。
そしてナースコールを押した。