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治してあげます
第5章 タブー

「冒すことが禁じられていることね。えっちなことは許されているけど、恋愛は許されていないんだ」
一気に胸が締め付けられていった。
「その顔つきじゃ、知らなかったってことか」
「……タブーを…もしも、おかしてしまったらどうなるんですか?」
新道先生は、私の顔から目をそらして一息置いた。
「医者は、もちろん退職だろうね。昔、そういう関係になって辞めた奴もなかにはいるらしいしね」
ごくっと生唾を飲み込んで、新道先生の話を聞き入っていた。他人事では済ませられないということは、もう既にわかっている。
「まだ、公には出ていないから大丈夫だと思うし、今、学に辞めてもらってもやばいからね」

