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治してあげます
第9章 番外編:美雪side


黒髪の男性は、まあイケメンといえばイケメンだろう。
ただ、ちょっとタイプじゃないかも。

優馬は、もっと髪の毛が茶髪だったなぁ…。

って、何考えてんだ…あたしは。


「山城さーん…?」


ぼーっとしていたあたしの顔の前で黒髪の男性は手を振っていた。

名前…なんで?


ってああ。名札か。


あたしは脳内で自問自答していた。
根に持ってるのかな。




うざい女だわ。


「山城さんってばー!」


鼻を指の腹で押された。


「な、なななんですか!」

「いや、君さっきから意識飛んでるし…」

「…はい」

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