この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
治してあげます
第9章 番外編:美雪side

黒髪の男性は、まあイケメンといえばイケメンだろう。
ただ、ちょっとタイプじゃないかも。
優馬は、もっと髪の毛が茶髪だったなぁ…。
って、何考えてんだ…あたしは。
「山城さーん…?」
ぼーっとしていたあたしの顔の前で黒髪の男性は手を振っていた。
名前…なんで?
ってああ。名札か。
あたしは脳内で自問自答していた。
根に持ってるのかな。
うざい女だわ。
「山城さんってばー!」
鼻を指の腹で押された。
「な、なななんですか!」
「いや、君さっきから意識飛んでるし…」
「…はい」

