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治してあげます
第11章 番外編:美雪side 3

「お待たせー」
こ、この声。
「待ってないですよ。あ、美雪は知らないもんね。この方…」
「…知ってる」
「…そ、そうなの?……美雪、それで隠れてるつもりなの?」
何となく気づかれたくなくて、あたしより小さく小柄な新菜の後ろに隠れた。といっても、結構見えてる。
「…山城さん、久しぶり」
「お、お久しぶりです」
やばい。
久しぶりというのもあって、ドキドキが止まらない。
何度か甦ってくるあの言葉
「好きだよ」
が未だに耳に残っている。
貴方は悪ふざけかもしれないけど、あたしには全部本物にしか聞こえないよ…。

