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治してあげます
第11章 番外編:美雪side 3

行き先はあの場所だった。
「へい、いらっしゃい!…お、常連さんか」
「おじさん、どうも」
「まず、生三つねー」
頼んでいないのに、おじちゃんは三つ持ってきてくれて緊張したあたしはゴクゴクと飲んでしまった。それに驚いていたのはやっぱり新菜だった。
「美雪!…すぐ酔っちゃうよ?」
「今日は酔う気がしないから大丈夫」
「…ほんと?」
「……うん」
酔っ払った姿が本当の自分。
テレビや占いやらでよく出てくるもの。
それは本当だと思う。しかし、あたしは素直になれない。
「宮崎ちゃん、メニュー見せて」
「あ、うん」
実際、新道さんだって振られてるんだよ。多分。
今チャンスなんだけど…、なんだろう嫉妬?
新菜が居る前だと何故かイライラしてしまって…。
「おじちゃん、生!」
酒に浸かってしまった。
あたしの悪い癖の一つだわ…。

