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治してあげます
第4章 向日葵
「あ、そうだ!」
張り切った母がカバンの中をゴソゴソと探し始めた。少しすると、出てきたのは小さめの向日葵のプリザーブドフラワーだった。
「へへ、懐かしいでしょ」
「あー…小さい時、美雪がおっきいやつ持ってきたね」
「美雪ちゃんも面白いわよね。わざわざ学校から取ってきちゃうぐらいなんだからね」
母は笑顔を絶やさなかった。そういう母の姿をいつも見てきた私はなんだか心が温まるような思いをした。
「…綺麗ですね、その向日葵」
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