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近づきたい
第11章 それぞれの日
よし先輩と別れた日から何日経っても私の気持ちは波を立てたままだった。
自分で決めたこと。少し楽になった気もしたけど、やっぱり違った。私の心はよし先輩を求めてる…
二人で撮った写真を見る度に泣きたくなる。でも、癒されてもいた…付き合ってる時に持っていなかったよし先輩の写真。よし先輩にもらったピアス。
写真の中の笑顔のよし先輩と私…この時の幸せを忘れずに生きてゆこう。
予定していた地元への帰省も終わり、また大学のある街に戻って生活が始まった。夏休みも終わって、講義やゼミが再開した。
大学に行くと、また渡部君からのアプローチが始まった。夏休み中にお姫さま抱っこされて歩く姿を目撃した人もいて、二人のことを噂されるようになってもいた。
「瑞穂ちゃん、オレと付き合ってるの?ってよく聞かれるでしょ?このまま、付き合わない?」
「渡部君、ごめんね。」
真面目に謝る私に渡部君がビックリしている。今まで逃げていたから…こんなにちゃんと面と向かって断ったことなかったかも。
「私、大切に想ってる人がいるの。今はまだその人のことしか考えられない。」
そう言う私に渡部君は笑っていた。
「うん、知ってるよ。それでもいいんだ。でも、瑞穂ちゃん、彼氏と別れたんだね。」
「えっ?なんで知ってるの?」
自分で決めたこと。少し楽になった気もしたけど、やっぱり違った。私の心はよし先輩を求めてる…
二人で撮った写真を見る度に泣きたくなる。でも、癒されてもいた…付き合ってる時に持っていなかったよし先輩の写真。よし先輩にもらったピアス。
写真の中の笑顔のよし先輩と私…この時の幸せを忘れずに生きてゆこう。
予定していた地元への帰省も終わり、また大学のある街に戻って生活が始まった。夏休みも終わって、講義やゼミが再開した。
大学に行くと、また渡部君からのアプローチが始まった。夏休み中にお姫さま抱っこされて歩く姿を目撃した人もいて、二人のことを噂されるようになってもいた。
「瑞穂ちゃん、オレと付き合ってるの?ってよく聞かれるでしょ?このまま、付き合わない?」
「渡部君、ごめんね。」
真面目に謝る私に渡部君がビックリしている。今まで逃げていたから…こんなにちゃんと面と向かって断ったことなかったかも。
「私、大切に想ってる人がいるの。今はまだその人のことしか考えられない。」
そう言う私に渡部君は笑っていた。
「うん、知ってるよ。それでもいいんだ。でも、瑞穂ちゃん、彼氏と別れたんだね。」
「えっ?なんで知ってるの?」