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近づきたい
第7章 遠距離の日
「瑞穂、オレにもっと甘えて。もう一人で頑張らなくてもいいんだ。もっとワガママ言って。」

よし先輩に甘えていいの…?ワガママ言っていいの…?

「よし先輩…」

「アハハハ。また、よし先輩かよ。」

切ない気持ちだったのに、よし先輩に豪快に笑われて恥ずかしくなる。そんなに笑わないで。

「瑞穂、少しずつでいいからオレに甘えてね。オレ、彼氏だから。彼女にもっと甘えてもらいたい。」

「よ、よし先輩…」

あっ、またよし先輩って言っちゃった…

でも、ありがとう。本当に本当に嬉しいよ。

「義朗さん、ありがとう…」

「うん。今日はもう電話切るけど、またゆっくり話そうな…。」

よし先輩ともっと話したかったけど、時間はかなり経っていて、寝る時間だった。

「うん、よしせんぱ…義朗さん、おやすみなさい。」

確実によし先輩と言って、慌てて言い直す。それがまた可笑しかったみたいで、よし先輩が笑いながら。

「瑞穂、おやすみ。愛してるよ。」

初めて言われた『愛してるよ』の言葉でまた嬉しくて、しばらく携帯を持ったまま、幸せな気持ちでニコニコしていた。

その後、お腹が空いたことに気がつき、レポートが終わっていなかったことに気がつき、大変だった。

その日を境に私はよし先輩に少しだけ近づけた気がして、ワガママをちょっとだけ言った。

ただその関係は遠距離恋愛のすれ違いを生んでいく…
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