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俺の愛した女
第8章 彼女の訪問
世間では大型連休と言われる日がやって来た。

特にすることもないし、彼女も旦那が休みだから連絡を取るのは難しいだろうと寂しい気持ちを抱えていた。

自炊をしている俺が買い物に出て帰宅をすると、玄関先に人影が見える。
不思議に思い警戒しながら近付く。

「みなみ?」そこには会いたくて仕方ない恋しい彼女の姿があった。

だけど感動の再会とはいかなかった…

彼女は小さなボストンバッグを抱えて不安そうな顔をしていた。
様子がおかしかった。

心臓が早鐘のように鳴る。

それでも俺は平静を装って「よく来たね」
そう言って彼女を部屋の中へと連れて行った。
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