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大きな瞳に映るのは
第21章 恋人関係

ふぅ、と深呼吸する。
そして奏と目を合わせ口を開いた
「 奏先輩 … 私 …
ギュッ …
「 … え ? 」
口を開いた瞬間
徐に奏に抱き寄せられた。
大きな体に包まれる。
驚きと共に鼓動は速くなっていく
『 木下さん、すみませんでした。』
何のこと?と問う様に
え?と小さく言葉を出す
『 先週ついカッとなってしまい…
木下さんを置き去りにしました… 』
そう申し訳なさそうに耳元で囁く奏
そしてごめんなさいと何度も謝る
『 直接謝ろうと思ったのですが
木下さん、欠席続きで… 』
その言葉で奏がずっと私の事を考えてくれていたのだとわかり、鼓動はさらに速くなった
「 奏先輩 … 」
私は先輩の背中に腕を回し
ギュウと強く抱きしめた
「 先輩、わたし … 」

