この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
大きな瞳に映るのは
第24章 秘密
はぁ … はぁ
肩で息をしながらまだ快楽が残る身体は
時折ビクビクと震える。
うっすらと瞼を開くと遙の顔が間近に見え
遙はちゅ、と額に口づけを落とした。
『 ごめん、やりすぎた? 』
申し訳ない気が本当にあるのかないのか
いたずらした後の少年の様な微笑みを向けてくる。
「 もう … ハル … 」
半分呆れながらもその笑顔につられ
遙の髪を撫でながらゆるく微笑み返した。
『 続きは後でゆっくり … な? 』
そう言いながら遙は私の身体を起こし
簡単に身なりを整えてくれる。
それが終わると軽く口づけを交わす。
「 お風呂 … 入りたい。」
『 だろうと思った。先行っておいで。』
何でもお見通し、とでも言う様に遙はニコリと笑う。
その顔にまた、あぁ、と思う自分がいた。
浴室へ向かおうと立ち上がると
さっきの刺激で力が抜けてしまったのか
足がガクガクしておぼつかない。
その様子を見ていた遙はぷっと吹き出した。
『 何、いつから生まれたての小鹿になったの。』
「 だっ、誰のせいだと …! 」
笑いながら言ってくる遙に
言い返した瞬間ふわりと体が浮く。
「 えっ。ちょ …! 」
『 ちゃんと飯食えよー?小食系男子ー 』
驚く私を無視して
遙は私をお姫様抱っこで
浴室まで運んでくれる。
嬉しいのか恥ずかしいのか。
生まれたての小鹿は本当に失礼だな、なんて。
遙の言動にはギャップがありすぎるためか
いつも驚かされてばっかりだった。