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大きな瞳に映るのは
第24章 秘密



はぁ … はぁ


肩で息をしながらまだ快楽が残る身体は
時折ビクビクと震える。

うっすらと瞼を開くと遙の顔が間近に見え
遙はちゅ、と額に口づけを落とした。


『 ごめん、やりすぎた? 』

申し訳ない気が本当にあるのかないのか
いたずらした後の少年の様な微笑みを向けてくる。

「 もう … ハル … 」

半分呆れながらもその笑顔につられ
遙の髪を撫でながらゆるく微笑み返した。


『 続きは後でゆっくり … な? 』

そう言いながら遙は私の身体を起こし
簡単に身なりを整えてくれる。

それが終わると軽く口づけを交わす。


「 お風呂 … 入りたい。」

『 だろうと思った。先行っておいで。』


何でもお見通し、とでも言う様に遙はニコリと笑う。
その顔にまた、あぁ、と思う自分がいた。

浴室へ向かおうと立ち上がると
さっきの刺激で力が抜けてしまったのか
足がガクガクしておぼつかない。

その様子を見ていた遙はぷっと吹き出した。


『 何、いつから生まれたての小鹿になったの。』

「 だっ、誰のせいだと …! 」


笑いながら言ってくる遙に
言い返した瞬間ふわりと体が浮く。


「 えっ。ちょ …! 」

『 ちゃんと飯食えよー?小食系男子ー 』


驚く私を無視して
遙は私をお姫様抱っこで
浴室まで運んでくれる。

嬉しいのか恥ずかしいのか。
生まれたての小鹿は本当に失礼だな、なんて。


遙の言動にはギャップがありすぎるためか
いつも驚かされてばっかりだった。


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