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大きな瞳に映るのは
第5章 人間関係
( 悪い、こいつら木下と友達になりたいらしいんだわ … )
そういって蒼真が耳打ちしてきた。
本当に面倒くさい。
だけど雪は少し目を輝かせている。
( まぁ … いっか。 )
そう呟くと
彼らににこっと笑顔を見せ、席を詰めた。
「 どうぞ… あ、蒼真は私の隣ね。」
元彼というのもあるのか、
やっぱり隣は知っている人がいい。
グイッ
蒼真の腕を引っ張り横に座らせる。
『 おいー、ずりぃぞ蒼真ー 』
そんな言葉を投げつけられている。
ましてや蒼真は年上だ。
だけどやっぱり慣れた人だと
そんなの関係ない。
『 隣… いい? 』
先ほどのさわやか君は雪の隣に座る。
どことなく雪も嬉しそうだからよし。
がやがやと
楽しげにおもむろに皆が口を交わす。
そんな中、蒼真が私にこう言った。
『 木下、生徒会、入らない? 』