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大きな瞳に映るのは
第5章 人間関係
『 生徒会、入らない …? 』
「 はぁ? 」
思わず本音が出てしまった。
久しぶりの再会なのに生徒会の勧誘…?
ふざけるのもほどほどにしろ。
と言いたくなったその時
『 奏先輩が、
木下のこと気に入ったみたいで… 』
奏先輩 …?
あぁ、あの色白眼鏡の生徒会長か。
と、すぐに分かった。
「 え… でもなんで私なんか… 」
『 木下の絵を描きたいらしいよ 』
「 … は? 」
余計理解に苦しむ返答が来た。
私を描きたいってどういうことだ?
デッサンモデルをするにしろ
生徒会に入る必要はないんじゃ…?
そう思った。けれど …―
「 … 考えておくよ 」
それが私の本心だった。
彼に描いてもらえるなら
光栄な気がしたからだ。